「ビーガン」って聞いたことありますか?
ベジタリアンの一種を指す言葉なんですが、ちょっと日本人には聞きなれないかもしれませんね。
でも最近少しずつ、日本でも「ビーガン」という言葉が話題となってきているようです。
実は私も少し前までは、ビーガンについて多くは知りませんでした。
現在私はアメリカに住んでいるのですが、日本に比べて圧倒的にベジタリアン人口が多いこともあって、日本にいる頃よりもビーガンが身近な存在になりました。こちらで出来た友人にも(アメリカ人に限らず)何人かビーガンの人がいるし、決して珍しくないんです。
でも実際、その食生活はなんとなくベールに包まれているような感じがしますよね!?
今日は、ビーガンとは何か、そのメリットとデメリットをご紹介します!
ビーガンって何?
ビーガン(Vegan)は、簡単に言うと、「完全菜食主義者」=動物性の食品を一切食べない人たちのことです。
肉だけでなく卵や乳製品、ハチミツなども摂らず、中には化粧品や毛皮などの衣料品にも動物性のものを使用しない、という主義の人もいます。
ベジタリアンと違うの?って思う方もいるかもしれませんが、ベジタリアンはもっと広義の言葉です。
つまり、ビーガンはベジタリアンの中の一種類を指す言葉なんですね。
同じベジタリアンでも、例えば乳製品や卵を食べる人もいれば、食べない人もいる。「ベジタリアン」と一口に言っても、実は色々なタイプの人がいるんです。
ちょっと調べたところ、海外ではパリス・ヒルトンやビヨンセなどがビーガン食を実践していることで有名だそうです。
ビーガンになる理由は?
そもそも海外ではなんでビーガンを含むベジタリアンの人が多いんでしょうか?
その理由は、人によって様々です。
例えば、
- 宗教的理由
- 健康上の理由
- 動物愛護的な理由
- 地球環境への配慮
- 政治的理由
などなど。
ビーガンになる人も、実に様々な理由でビーガンになっているんですね。
身体にいいの?悪いの?
それでは健康の側面から見て、ビーガンって身体に良いんでしょうか?悪いんでしょうか?そのメリットとデメリットを調べてみました。
「ビーガンのメリット」
- しっかりと栄養バランスを考え、計画されていれば、コレステロールや飽和脂肪酸の摂取が少なく、心臓発作やがんになる確立を低くすると言われている
- 肥満、生活習慣病予防に効果がある
- 身体が軽くなり、頭がスッキリする
「ビーガンのデメリット」
- 鉄分、タンパク質、オメガ3脂肪酸などの必須アミノ酸、カルシウム、亜鉛などが不足しがちになる
- 足りない栄養素をビタミン剤などで補う人もいる
- お腹が空きやすくパワー不足になりがち
- 子供の発育への影響が懸念されている
ビーガンの人はどんな食事をしているの?
ビーガンの人はいつもどんな食事をとっているんでしょうか?
実は、決して毎日サラダだけ食べているわけでは無いんですよ!
ビーガンは、野菜や果物をはじめとして、穀類、豆類、種実類などの植物性食品を中心とした食事をします。調味料でも動物性のものは避けるようにします。
日本にも「精進料理」というビーガンに似た伝統的な食文化がありますね。肉や魚を一切とらず、出汁も鰹の代わりに昆布やシイタケでとります。その理念や背景は別として、ビーガンと近い食事法と言えるかもしれません。
ちなみにご参考までに、私が先日遊びに行ったビーガンの友人の、ある日のメニューをご紹介しますね!
・ワカモレ(アボカド、玉ねぎ、トマト、コリアンダーをミックスしたディップ。メキシコ料理)
・キヌアの煮込み
・豆とトマトと玉ねぎの煮込み
いかがですか?もちろん調味料にも動物性のものは使っていませんでした。素材を生かしたシンプルで素朴な味付けが、とても美味しくて身体に優しい味がしましたよ。
それと、お土産に持っていった豆大福を、喜んで食べていたのが印象的でした。
豆大福の原材料は、ビーガンの方にはパーフェクトだったようです。
まとめ
- ビーガンとは完全菜食主義者のこと。卵や乳製品も口にしない。
- ビーガンになる理由は人によって様々。健康上の理由だけではない!
- ビーガンにはメリットとデメリットがある。健康を目的に始める場合は、栄養のバランスを大切にしよう!
- ビーガン料理は意外に美味しくて多様。
いきなりビーガンになるのはちょっと難しいかもしれませんが、健康のために参考にできる部分がたくさんありますよね! 最近では日本でもお洒落で味の良いビーガンレストランが徐々に増えてきているので、まずは週末だけでもトライしてみるのがいいかもしれませんね。